2024年1月21日日曜日

クラブの調整3

クラブを分解してみる。

ヘッドを抜く ①ヘッドとシャフトの境目にある3センチくらいの黒いプラスチックの部分をカッターとペンチでシャフトを傷つけないように取ります。(黒いのはソケットと言い、大体セルロイドで出来ています。温めると柔らかくなり取り易くなりますが、ちょっと熱し過ぎるとすぐに白い煙が出てきます。その煙はとても燃えやすく、そのまま熱し続けるとボッと引火します。火・焔で温めるのは危険です。
ソケットが燃え上がると、密着しているシャフトの一番大事なクラブヘッドとの境目が痛むことになりますし、シャフトの塗装が剥げるので避けなければなりません。
ソケットはカッターで少しずつ削ってとるのが無難です。(古いものは、相当固くなるので、面倒ですが熱い湯をかけるなど注意深く温める必要があります。)

②ソケットを取るとヘッドとシャフトの接着部が見えます。白色、透明、濃紫または黒い接着剤が使われているのが見える事もあります。
接着剤はエポキシ系であることが多いので、接着部は200度以上に熱されると接着力が無くなり、シャフトが抜け易くなります。温度が下がると炭化しない限り接着力は戻るようです。
昔は機械的に圧着していた物もあったり、銅系の素材で放熱性が高く接合部の温度が上がらないヘッドもありました。
ヘッドに差し込まれているシャフトの長さは3~4センチくらいです。
この接着部をどうすれば手早く200度C以上に熱するか。なおかつ、カーボンシャフトにダメージを与え無いかが勝負になります。

③クラブのシャフト部を万力などで、しっかり固定します。 私は最初、カセットガスバーナーで加熱しました。
どちら家庭にもある卓上コンロ用、鍋とか焼き肉用に使うカセットガスコンロのボンベをバーナーにするヘッドをホームセンターで買いました。
バーベキュウの炭おこし用に、キャンプ用品売り場に置いている場合もあります。これで、手軽に試すことが出来ます。
カセットボンベに圧電式の着火器がついたバーナーヘッドのセットで1000円くらいだと思います。
飽きたら、炭火でバーベキューか焼き魚あるいはカセットボンベを鍋用に。
欠点は炎の幅が広いので、狙ったところ以外に火が当たることがあります。
最近は電気ヒーター(高温になる強力ドライヤー、ガンヒーターとも言うようです)を使っています。塗料を剥がす用工具の電気ヒーターですが、ホームセンターで6,000から8,000円くらいと思います。
私は、このヒーターを買うまでにカセットガスバーナーで30本以上のクラブシャフトを引き抜き、差し替えました。また、今でもヘッドの金属部が大きいサンドウェッジ等では、今でも加熱力が高いカセットガスバーナーを使っています。
   家にある大型のヘヤードライヤーも試してみましたが、接着剤を溶かすことは出来せん。
人に火傷をさせない安全第一のヘヤードライヤーはアルコール入りの整髪料をたっぷりぬったり、人によっては、ほとんど地肌??の頭皮に温風が直接あたるので、安全装置が働くのは当然と言えば当然です。
これでは、ヘッドとクラブヘッドの接着面を200度にするのは無理です。私の工具ヒーターは噴き出し部では700度C以上の高温まで上げられる様です。
大きなヘッド、スチールシャフトは熱が逃げやすいので塗装面の耐久性と熱のかけ具合が難しいです。
大きな万力を買ったら、間違いなく奥さんに叱られます。
私は、ヘッド抜き器兼万力を自作して使っています。

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